東京大学中尾研究室に所属する学生が、FABRICテストベッドに接続して実施した研究について、その研究成果がFABRIC公式ポータルサイトにて掲載されました。
◆FABRIC:https://portal.fabric-testbed.net/
FABRIC(コンピュータサイエンスおよび科学アプリケーション向けの適応型プログラマブル研究基盤)は、ネットワーキング、サイバーセキュリティ、分散コンピューティング、ストレージ、バーチャルリアリティ、5G、機械学習、科学アプリケーションの分野において、大規模な最先端の実験と研究を可能にする国際的なインフラストラクチャになります。
FABRICのインフラは、商業コロケーションスペース、国立研究所、大学キャンパスに分散された機器のセットで構成されており、29か所のFABRICサイトそれぞれが、大規模なコンピューティングおよびストレージ機能を備え、高速専用の光リンクで相互接続されています。また、特化したテストベッド(5G/IoT PAWR、NSFクラウド)、インターネット、および高性能コンピューティング施設とも接続されており、多様な実験活動のための豊かな環境が提供されています。
今回、東京大学中尾研究室に所属する学生が上記のFABRICテストベッドを活用し、東京とアメリカにある2つのローカル5GホットスポットをFABRIC(大陸を横断するな光ファイバーリンク)で接続・シミュレートを行うことで、従来の複雑なVPN接続とは異なる、より安全で簡単なSIM認証によるセキュアな通信手段の有用性を示すことに成功しました。
※研究成果掲載ページ:Thread the Needle: Extending Local 5G Slicing for Seamless, Secure Remote Global Connectivity
https://learn.fabric-testbed.net/knowledge-base/extending-local-5g-slicing-for-seamless-secure-remote-global-connectivity/
今後もFABRICテストベッドの活用を含め、更なる最先端の通信技術、社会実装に向けた研究を進めていきます。